定年後のセカンドライフの考え方
「セカンドライフ」という言葉は、スポーツ選手の現役引退などでも使われることもありますが、多くは定年退職後を指して使われます。
セカンドライフ以外にも、老後、リタイア後などと表現されることもあり、現役後の人生にハッピーなイメージをもてない人も多いです。
しかし、発想を転換すれば、セカンドライフ=新たな人生と捉えることもできます。どちらかの意味なら、ポジティブに考えた方が楽ではないでしょうか。
実際に、定年退職後は、これまで仕事が忙しくてあまり取り組むことができなかった趣味、長期の旅行など、楽しめることもたくさんあります。セカンドライフは現役の終わりなのではなく、これからが自分の人生の本番なのだと楽しむのが良いでしょう。
定年後のセカンドライフを楽しむために必要なこと
セカンドライフはポジティブに捉えた方が良いというのは前述のとおりですが、楽しむといっても不安が多ければ難しいです。また、目標や夢がなければ、ただ過ぎていく日々を淡々と過ごすことになりかねないでしょう。
セカンドライフを楽しむにも、それなりの準備が必要です。ここでは、セカンドライフを充実させるために必要な3つの要素を紹介します。
目標
1つは、目標です。目標と聞くと資格取得だったり、新しくできることを増やしたりなど、大層なことを思い浮かべるかもしれませんが、大きなものでなくて構いません。目標といわず、なんとなくやってみたいこと、気になることでも良いでしょう。
そうすると、家庭菜園をやってみたいだとか、夫婦の時間をつくりたいだとか、料理をしてみたいだとか、健康を維持したいだとか、もっと広く考えられます。漠然としたことで構いませんので、思いつく限り書き出してみましょう。
文字に起こしてみると、定年後何がしたいか考えていなかった方でも、意外と何かあるものだと気づかされます。
ひととおり書き終えたら、書き出した目標に優先順位を設定。何から取り組めば良いか明確になるため、行動に移しやすくなります。
また、いつまでに何をするかスケジュールを組めば、さらに行動が促進され、アクティブなセカンドライフを送ることができるでしょう。しかし、現役とは異なり、体力の衰えなども出てきます。数年後、数十年後を考える場合は、無理なく、ゆるく設定すると良いです。
資金
趣味であったり、旅行であったり、セカンドライフを楽しむためには資金が必要です。資金がなければ、できる範囲が限られてしまい、本当の意味でセカンドライフを楽しむことはできません。今現在の貯えで思い描くセカンドライフを送ることはできるでしょうか。
定年後に必要なお金の計算は、主な収入源と考えられる公的年金から生活資金を差し引いて考えます。しかし、日々の生活資金だけでは十分といえず、医療や介護にかかる費用も考慮して考えなくてはなりません。
平均寿命などから収支を計算して不足する分はないでしょうか。セカンドライフを楽しみたいなら、さらに余裕をもたせた貯えがないと思いどおりにいかなくなってしまいます。
悠々自適なセカンドライフを目指して、思い立った今から貯蓄を増やしたり、あるいは新たな収入源をつくったりする必要があるでしょう。
健康寿命
平均寿命は、男性も女性も全体的に延びています。しかし、平均寿命は第二の人生がどれくらい残っているものかの指標にしかならず、どれくらい健康で過ごせるかを示したものではありません。
セカンドライフを楽しむなら、「健康寿命」を考慮する必要があるでしょう。健康寿命とは、健康を理由に日常生活の制限がされない期間の平均的な値のこと。アクティブに動ける残り時間と捉えることができます。
2010年(平成22年)時点のデータによると、健康寿命は男性で70.42歳、女性で73.62歳。平均寿命との差(アクティブに動けなくなる期間の平均)は、男性で9.13年、女性で12.68年でした。
出典:「平成26年版厚生労働白書 ~健康・予防元年~」(厚生労働省)
上記に示した健康寿命はあくまで平均ですが、セカンドライフを楽しむなら、この健康寿命をできるだけ延ばせるよう、これまで以上に健康に気を配る必要があります。
定年後のセカンドライフの過ごし方
資金、健康、そして目標を満たしてセカンドライフを楽しむには、どのように過ごすと良いのでしょう。ここでは、1つの生活の送り方として、定年後のセカンドライフの過ごし方を提案します。
仕事
定年後も活力に満ちた生活を送りたいと考えるシニアが増え、定年退職で完全に仕事を辞める人は少なくなっています。再雇用制度を利用して65歳まで働く人、再就職で65歳を超えても働く人が増えているのです。
第二の人生の楽しみ方は人それぞれですので、仕事を完全に辞めて趣味を謳歌するのも人生。仕事一筋で生きてきた方、将来の資金を少しでもつくっておきたい方は、仕事を続けることも選択肢としてあるでしょう。
また、会社での雇用のほか、なかには起業を選択する方もいます。これまでのキャリアやスキル、あるいは趣味を開花させてビジネスにしていくのも、充実したセカンドライフにプラスになるのではないでしょうか。
趣味
現役時代は、仕事が忙しく、なかなか趣味に打ち込めなかった方もいるでしょう。仕事から解放された定年後だからこそ、より趣味に没頭できるようになります。
これまで趣味といったものがなかった方も、さまざまなことに触れ、経験して、やりたいと思えることを見つけてみるのも良いかもしれません。
新しく興味が芽生えたことに気兼ねなくチャレンジしやすいのもセカンドライフならではであり、楽しみ方です。
ボランティア活動
社会貢献に興味があるならボランティア活動に精を出してみてはいかがでしょう。ボランティアにも、清掃活動から、スポーツ大会のサポート、子どもの見守りなど、さまざまなものがあります。
ボランティアの幅は広いので、これまで知らなかったようなものも見つかるかもしれません。地域のボランティア活動を行っている団体、市役所の情報などから、自分に合ったものを見つけてみましょう。
ボランティアをとおして、社会から必要とされている実感、やりがいなど、さまざまなプラスの影響でセカンドライフがより充実したものとなります。
ロングライフで定年後、豊かなセカンドライフを
定年後に豊かなセカンドライフを実現させたいなら、ロングライフでの暮らしを検討されてはいかがでしょうか。ロングライフなら、元気なうちから入居することが可能です。
さまざまなイベントを企画しているほか、食事を楽しむ「おいしんぼ倶楽部」、旅行を楽しむ「たび倶楽部」、生き生きと学習する「シニアカレッジ」など、趣味や興味をほかの入居者様と共有できる機会もご用意しています。アクティブな暮らしも実現できるでしょう。
また、ロングライフでは、ホームとリゾートを掛け合わせて、大自然の別荘で優雅に過ごせるプランも用意しています。普段は都会で、ときどきリゾートへ。すべて戸建てタイプのロングライフリゾートなら、別荘のような優雅で非日常な体験が可能です。
まとめ
今回は、定年後のセカンドライフについてお伝えしました。セカンドライフを楽しむには、資金などの準備をしておくこと、目標や健康意識をもって生活することが大切です。アクティブで豊かなセカンドライフは、ロングライフにおまかせください。
※こちらの記事は、2020年5月23日時点の情報をもとにした記事です。
№2005-09