アクティブな親こそ気をつけたい介護の危険性
いつまでも元気とは限らない
「今は元気に過ごしているから大丈夫」
「自宅で過ごすのが難しくなってから介護は考えれば良いか」
親が元気だとそう思いたくなる気持ちもあるかと思います。
しかし、今は元気であっても、同じ状態がいつまでも続くとは限りません。
以下は、厚生労働省のデータをもとに作られた健康寿命と平均寿命に関する資料です。
【健康寿命と平均寿命の推移】
出典:「令和元年版高齢社会白書 第1章 高齢化の状況(第2節 2)」(内閣府)
健康寿命とはWHO(世界保健機関)の提唱している指標で、平均寿命から介護期間を差し引いた期間のことです。簡単に説明するとアクティブに過ごせる平均の年齢ということになります。
男性の場合、2001年には70歳を下回っていた健康寿命は少しずつ延び、2016年には72.14歳へ。女性の場合も同様に、平均寿命の延びと並行するように、健康寿命は少しずつ延びてきています。
あくまで平均ですので80歳や90歳を超えてもアクティブに活動している方はいらっしゃいますが、目安として、健康寿命を超えたら手助けが必要になる可能性もあるということです。
健康寿命の平均でみると、介護まで実は余裕がなかったことに気づかれるのではないでしょうか。
高齢によるものだけではない、介護のきっかけ
介護のきっかけと聞いて、どのようなイメージをもたれるでしょう。
病気やケガをきっかけとしたものでしょうか、あるいは体の衰えによるものでしょうか。
以下のデータは、厚生労働省の「国民生活基礎調査」(平成28年)をもとに作成された資料で、65歳以上の要介護者の介護が必要になった原因を表しています。
【65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因】
出典:「令和元年版高齢社会白書 第1章 高齢化の状況(第2節 2)」(内閣府)
全体を見ると、介護が必要になった原因は以下の順になりました。
1. 認知症
2. 脳血管疾患(脳卒中)
3. 高齢による衰弱
4. 骨折・転倒
5. 関節疾患
※その他・不明・不詳除く
特に女性に多かったのが、「認知症」です。認知症は病名ではなく、脳の働きが低下したことによる症状のことをさします。病名の一部ですが、アルツハイマー病などは耳にされたこともあるのではないでしょうか。
認知症は、脳のたんぱく質の異常な蓄積などが原因ではないかとされていますが、起こるきっかけは明らかになっていません。また、高齢者の発症率が高い症状ではあるものの、若い人にもみられます。
年齢とともに発症者が増える症状だからこそ、元気な親でも安心できないのです。中には病状がゆっくりと進行するものもありますので、久しぶりに帰省したら元気な親が認知症と疑われるような行動をとっていたということも今後起こるかもしれません。
男性では、介護の原因のトップに「脳血管疾患(脳卒中)」が挙がりましたが、こちらも急性のものであれば病気の兆候を察知するのはなかなか難しいです。
脳卒中とは脳出血や脳の血管のつまりなどによって引き起こされる病気で、脳が損傷を受けることでさまざまな後遺症が残る可能性があり、それが介護を必要とする原因になります。
第3位に挙がった「高齢による衰弱」で介護がはじまったというケースは、実はそれほど多くはないのです。慢性的な症状がすでに出ていたケースもありますので一概にはいえませんが、介護の主な原因をみると、突然介護が必要になるケースもあると考えられます。
元気そうだから大丈夫だろうという判断は、あまり当てにはならないのです。
他人事ではない介護離職や転職の問題
元気そうな親でも、介護がはじまる可能性がある以上、悠長に構えることはできません。まだ早いと考えず、少しずつでも準備をしておく必要があるでしょう。
以下は、介護や看護を理由に職を離れた人の総務省の「就業構造基本調査」をもとにしたデータです。
【介護・看護により離職した人数】
出典:「令和元年版高齢社会白書 第1章 高齢化の状況(第2節 2)」(内閣府)
毎年、8万~9万人前後の人が介護や看護を理由に職を辞めていることがわかります。
中には、たっぷりと時間を使って親をサポートしたいという思いから離職した事例もあるでしょうから、すべてがマイナスな離職というわけではありません。
しかし、離職した人の中にはどうしても職を離れなければならない事情があった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下は、厚生労働省の「国民生活基礎調査」(平成28年)をもとに作成された、介護者の介護時間に関わる資料です。
【同居している主な介護者の介護時間】
出典:「令和元年版高齢社会白書 第1章 高齢化の状況(第2節 2)」(内閣府)
同居のケースなので同居されていない場合は含まれませんが、介護度に応じて介護者の介護時間が長くなっていることがわかります。
ほとんど終日や半日程度介護に時間をかけているケースもあり、これが職を離れざるをえない理由とも考えられるでしょう。
親の介護を考えるのに早すぎることはない
極端なケースですが、親の介護についてまったく準備をしていなかった場合、突然はじまった介護に対応できず、職を離れざるをえなくなったり、生活環境が大きく変わったりすることもあります。
親の介護について本人に話を切り出すのはなかなか難しい部分ではあると思いますが、まったくプランのない状態でいるより安心です。
早期に介護についての計画を立てておくと、たとえば以下のようなメリットがあります。
・親の希望も取り入れながら介護の計画を立てられる
・介護が必要になっても計画どおりにすれば良いので安心感がある
先にも紹介したように、親の介護は何がきっかけでいつはじまるかわかりません。脳卒中などで後遺症が残るケースでは、うまくコミュニケーションがとれなくなってしまうこともあります。
元気なうちだからこそ、将来の生活について親としっかり話し合っておくことが大切です。
介護者になる可能性がある方にとっても、早期に計画を立てておくことはメリットになります。 突然、親の介護が必要になって混乱し、冷静に判断できないこともあるためです。施設を利用しようと思っても、すぐに入居できない可能性だってあります。
どのようなサービスを利用するか、どういった施設に入居するか、ある程度目星をつけておいたら安心ですね。
「まだまだ楽しく元気に過ごしたい」を叶える、ロングライフのアクティビティ
自宅にいながら介護サービスを受ける方法、施設に入居して介護サービスを受ける方法など、介護といってもさまざまな方法があります。
介護施設に対して、皆様どのようなイメージをおもちでしょうか。
住み慣れた自宅で介護を受けられる点から、自宅で介護を希望される方もまだまだ多いといいます。以下は、自宅で介護を受けたいと望む人の理由をデータにしたものです。
【自宅で介護を受けたい理由】
出典:「審議会・研究会等(1.高齢者介護に対する不安感等について)」(厚生労働省)
現在の住まいで生活したいという理由が突出して多いですが、施設で過ごす不安も中には見受けられます。施設にいては生活が縛られるのではないか、共同生活をしなければならないのではないかという不安です。
介護施設にもさまざまなものがある
介護施設の中には、起床時間や食事の時間が決まっていたり、外出が制限されていたりするようなところもあります。これは、入居者の健康面や安全面を考えての規則ですが、元気な高齢者にとっては縛りがきつく感じられるかもしれません。
高齢者向けの介護施設の中にはもっと自由度が高いところもありますので、心も体も元気というシニアの方には、自由度の高い施設への入所がおすすめです。
ロングライフでは、入居者様の生活を縛るようなことはいたしません。
外出も外食も、もちろん旅行も、自宅で過ごすのと同じようにお楽しみいただけます。
また、ロングライフの有料老人ホームは介護付きの住宅型介護施設です。
プライバシーに配慮し、入居者様お一人おひとりが自宅にいるかのようにしてお過ごしできるよう設計しております。
共同でご利用できる設備や施設はございますが、共同で生活しなければならないということはありません。おひとりで過ごしたいときは、自室でゆっくりすることもできます。
シニアになってもさまざまな挑戦がしたい
定年退職後の生活では、自分の時間、夫婦と過ごす時間が増えます。自由な時間が多いので、現役時代にできなかったことにチャレンジすることも1つの人生の楽しみ方でしょう。
シニア世代の方は、普段どのようなことに楽しみを感じているのでしょうか。
以下は、高齢者の日常生活に関する意識調査で明らかになった、シニアが普段楽しみにしているアクティビティです。
【シニアの普段の楽しみ】
出典:「平成26年度 高齢者の日常生活に関する意識調査結果」(内閣府)
調査では、テレビやラジオ、新聞などが上位に上がりました。食事や旅行なども比較的上位にありますが、外で活動的に過ごすよりは、自宅でゆったりとした生活を楽しみにしている方が多いようです。
しかし、一方で、普段とは違うアクティビティに挑戦してみたい人が多いことも調査ではわかりました。以下は、シニアの方が今度取り組んでみたいと思われている活動の調査結果です。
【シニアが今後取り組んでみたい活動】
出典:「平成26年度 高齢者の日常生活に関する意識調査結果」(内閣府)
テレビやラジオといった回答も依然として高いですが、普段の楽しみと比較して、旅行、友人や同じ趣味をもつ人との交流、散歩やジョギングなど、よりアクティブな活動が伸びています。
まだまだアクティブに活動したい、挑戦したいと思われているシニアの方も多いようです。
ロングライフならアクティブシニアも楽しめるイベントが盛りだくさん
日々の楽しみは人それぞれですし、日常生活の中でささやかな楽しみさえあれば十分と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、アクティブに活動したいシニアの方にとっては、あまり代わり映えしない日々は物足りなく感じるかもしれません。
ロングライフでは、入居者様が充実した日々をおくれるように、さまざまなイベントやアクティビティを企画、実施しています。
親がアクティブな生活を望まれているなら、ロングライフで叶えられるかもしれません。
実際にどのようなイベントがロングライフで開催されたのか、過去の活動の一部を紹介します。
※開催のイベントは施設や時期により異なることがあります。
ロングライフの伝統や文化にふれるイベント
・チャリティ・コンサートを開催
2019年11月、入居者様と学生100人、そしてバリトン歌手とプロの演奏家とのコラボレーションを実現しました。入居者様にとっては日頃の練習を大いに発揮できる機会。大舞台で歌声を披露できるように、華やかなコンサートを企画しました。
・伝統芸能の鑑賞
ロングライフでは、2020年2月から3月にかけて、古典落語や津軽三味線、和太鼓、雅楽など、日本の伝統芸能のイベントを開催しました。
・陶芸体験教室を実施
2020年2月、敷地内の陶芸工房を活用して陶芸体験教室を開きました。ロングライフでは、このように体験型のイベントも開いています。体験教室を機に、新しい趣味を見つけるのも良いかもしれません。
・スペインの陶器作品を鑑賞
2019年11月、本場の職人をお招きしてリヤドロ鑑賞会を開きました。リヤドロは、スペインの陶器人形。作品展示のほか、雛人形を色づけする実演も行われました。
紹介しているイベントは一部ですが、芸術鑑賞だけでなく、実際に入居者様が体験できるようなイベントも用意しています。アクティブに文化や芸術に触れていただくことが可能です。
ヘルス&ナチュラルビューティイベント
ロングライフでは、元気な方がさらに輝けるように「ヘルス&ナチュラルビューティ」プログラムを立ち上げました。専門家をお招きしてのイベントも開催しています。
・健康や美容に関するセミナー
講師に美肌師・衣食住生活アドバイザーを招き、健康や美容に関するセミナーなど数々のセミナーを実施しています。
・テコンドー体験
2020年2月、シドニー五輪銅メダリストの岡本依子さんを講師に、テコンドーの体験も取り入れたセミナーを開催しました。
そのほかのイベント
文化や健康に関わるイベント以外にも、クリスマスやお正月などの季節のイベントなど、さまざまなアクティビティを用意しています。
・施設内でマルシェを開催
2019年9月、「マルシェ」を開催しました。テーマは、ナチュラルとオーガニック。有機野菜やベーグルの販売、フラワーボックスの体験イベントなどを実施しました。
・秋の美術館めぐり(たび倶楽部)
ロングライフの「たび倶楽部」では、2019年11月の3日間、山陰地方での「たび」を実施しました。芸術の秋を楽しめるようなプランを組み立て、足立美術館のほか、由志園、出雲大社巡りを実現。今後も「たび倶楽部」では楽しい「たび」を計画しています。
ロングライフでは、施設の外でも楽しみを提供しています。国内・国外を旅行する「たび倶楽部」内での旅行なので、同じ趣味のご友人らとともに旅を満喫することが可能です。
おひとりでの旅行ではありませんので、親が旅行に行きたがっているけれども不安、という方も安心できるのではないでしょうか。
なお、ご紹介したのはほんの一部です。それぞれのアクティビティは入居者様の意思でご自由に参加いただけます。
ロングライフで素適なシニアライフをおくりませんか
ロングライフでは入居者様が楽しく過ごすことができるよう、さまざまなアクティビティをご用意しています。ほかにも、「グッドフィーリング(顧客満足)」のもと、高級有料老人ホームとしての高い質にこだわりました。
質の高い食事
専任の栄養管理士と豊富な経験をもつ料理人が、毎日のお食事をお届けします。美味しい、楽しい、健康的を実現したお食事で、多彩なメニューが魅力です。
毎日のお食事が少しでも楽しいものになるよう、ご当地メニューやケーキバイキングなどのスペシャルメニュー、和食を中心にした昭和メニューなどの提供も行っています。
※メニューは施設によって異なることがあります。
充実したサービス
スペシャリストとしての研修を受けたスタッフ、コンシェルジェが、入居者様の生活をサポートします。医療面についてもしっかり対応できるよう、地域医療との緊密な協力体制を構築。24時間365日、健康的な生活をサポートいたします。
心身両面でサポートできるよう看護師も常駐していますので、健康面での不安ごとがあればご相談いただけます。
心地良い空間
ロングライフでのお住まいは、入居者様にとってご自宅のような場所になります。ロングライフでは、入居者様が自宅のようにゆったり過ごすことができるよう、空間づくりにも力を入れました。
ロングライフの施設は、ケアの専門家と建築士、インテリアデザイナーなどの専門家が協力して作り上げた快適な空間です。
ロングライフの良さを実感できるよう、まずはショートステイから試されてはいかがでしょう。
24時間体制での医療サポート、料理人が腕を振るう旬の料理、国内・海外旅行など豊かな老後をロングライフがサポートいたします。
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※こちらの記事は2020年4月24日時点の情報をもとにした記事です。