老人ホームでの外出事情!入居後も自分らしく生活を送るために

老人ホームに入居すると、「外出などの自由が制限されるのではないか」と不安を覚える方もいるでしょう。入居後も、自宅のような自由度の高い生活を維持することは可能です。ではどのようにして、その自由度を保つのか、老人ホームでの外出事情について解説します。


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老人ホームは外出・外泊は可能!しかし例外もある

老人ホームは、入居者を管理するための施設ではありません。あくまで、安心して生活が送れるようにするための施設で、生活のサポートが付いた住まいです。そのため、多くの老人ホームでは外出や外泊は基本的に自由にできるようになっています。

しかし、自由とはいっても優先事項は入居者の安全。外出や外泊に一定のルールを設けている老人ホームもあります

施設スタッフへ声掛け・申請などが必要な施設もある

外出や外泊は基本的に自由ですが、スタッフが在所を把握していないと、何かトラブルなどが発生したときに対処が遅れてしまいます。入居者の安全を守るために、スタッフへの声掛けをお願いしていたり、事前申請をお願いしていたりする施設も少なくありません。

また、体調や身体状況に問題のない入居者であればおひとりでの外出もできますが、中にはおひとりでの外出が危ないと思われる入居者もいらっしゃいます。その際は、外出制限や付き添いの方が必要になることもあるため、事前確認が必要です。

外出ができないこともある

老人ホームでは入居者の安全を優先するため、防犯面やスタッフの勤務時間の兼ね合いで、深夜などの外出を認めていないことがあります。

また、外出や外泊は入居者の身体状況に応じての対応が基本です。介護が必要な場合など、おひとりでの行動が難しいと想定されるときは、付き添いの方なしでは外出できないことがあります

制限される場合で、どうしても外出が必要な場合は、付き添いの方を付けていただくか、すぐに対処できるような場所へ出かけられるか、入居者での対策が必要です。

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門限や外泊期間に制限はあるのか

門限や外泊期間の制限は施設ごとでルールが設けられています。

門限については、先ほど外出の部分でもお話ししたとおり、防犯上、深夜などは施錠をして外出できないようになっている施設も少なくありません。一方で、24時間体制をとって、自由に外出可能な施設もあります。門限のルール、制限される時間帯は施設によって異なるため、確認しておくと良いでしょう。

また、施設によっては長期外泊に制限を設け、月の外泊日数が決まっていることもあります。これは、月ごとに介護報酬が設定されているためです。しかし、これも施設によって規定が異なるため、合わせて確認しておくことをおすすめします。

ロングライフは、入居者様のご自分らしい生活をサポートしています。24時間体制でスタッフが常駐し、自由な外出、また外泊が可能です。実際に、毎日外にお買い物に行かれる入居者様、外でご友人との交流を楽しまれている入居者様もいらっしゃいます。

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外出・外泊をする際の手順と注意点

ここまで、老人ホーム入居中に外出や外泊はできるのかというお話をしてきました。もし外出や外泊を行うとなったとき、どういった手順を踏めば良いのでしょう。外出や外泊の手順と注意点を説明します。

外出・外泊時の手順

実際のところ、老人ホームの外出や外泊の手順は施設によって異なります。あくまでイメージとして、外出・外泊の手順をみていきましょう。

1.入居者やご家族の希望をうかがう
希望をうかがう前にパンフレットや直接の説明などで、外出や外泊を含めた案内を行います。

2.連絡をする、あるいは外出・外泊の申請をもらう
入居者の身体状況にもよりますが、入居者だけでなく、ご家族の許可を原則にしている施設もあります。

3.外出・外泊の準備を行う
外出時間や外泊日数によっては準備が必要なことがあります。施設側で行われるのは、持参薬の確認、同伴者の確認、車両など移動手段の手配、健康保険証等の受け渡しなどです。なにか問題が起きたときのために、緊急時の連絡先についても入居者やご家族の方と確認します。

4.外出・外泊(施設では記録を行う)
ここまでの流れを経て、外出、外泊を行います。

5.入居者が帰宅されたか確認する
帰所時間確認のほか、持参薬の残量確認、体温計などによる状態確認、外出・外泊中の聞き取りによる状況把握などを行うことがあります。

外出・外泊時の注意点

外出や外泊は基本的には自由ですが、場合によっては施設側での調整、準備が必要になることもあります。それは、入居者にとっても同じことです。外出や外泊をする前、あるいは外出や外泊中の心構えを紹介します。

外出・外泊の希望は早めに伝える

特に外泊や外で食事をしてくる場合は、早めにホームに希望を伝えることをおすすめします。連絡が遅れるとホームで食事の手配が進み、不在であっても食事が準備され、食事代が発生してしまうためです。

また、外出時の薬の準備や移動手段の手配など、場合によっては施設側での準備が必要になることがあります。しかし、連絡が届いていないと、希望の外出日や外泊日に合わせた準備ができません。早めにお伝えいただくことで、こうした外出・外泊までの準備もスムーズです。

医療機関の確認を

常用の薬があれば、入居者ご自身だけでなく、ご家族の方も一緒に確認されることをおすすめします。外出や外泊当日は薬の受け取りを忘れずに、外出や外泊中は忘れずに服用するよう工夫しましょう。おむつや歩行器など、外出や外泊で必要な介護用品の確認も施設側と行っておくと安心です。

ほかにも、外出中は、想定していなかったトラブルが起こる可能性がありますし、普段と違う環境から体調を崩す可能性もあります。緊急時にすぐに対応できるよう、外出する先の医療機関、あるいは外泊する周辺の医療機関を確認しておきましょう。

なお、医療機関が周辺にある場合であっても、緊急時の受け入れに対応していないケースもあります。外出時や外泊の前に、医療機関の受け入れ体制も確認しておくと安心です。医療機関が周辺にない場合は、外出先をほかの場所に変えるなども検討されると良いでしょう。

心身に負担のないように

適度な外出や外泊は、日々のマンネリ化を防ぎ、充実した暮らしにもつながります。外に出て羽目を外されたい気持ちもあるかと思いますが、できるだけいつもの生活と同じリズムを崩さないことが大切です。

元気な方でも、年齢を重ねると少しの変化が心身の負担になってしまいます。起床時間や就寝時間、食事の時間やトイレの時間など、外出や外泊時もできるだけホームでの生活に合わせてリズムを崩さないようにしましょう。要介護者など、生活の変化が顕著に心身に現れる方は特に注意が必要です。

食事に関しても同様で、できるだけホームでの食事に近いものを摂られることをおすすめします。たとえば、老人ホームは入居者に合わせて、食事が摂りやすいようにソフト食やミキサー食などの提供も多いです。

しかし、老人ホーム以外では高齢者に合わせた食事を提供しているとは限りません。そのままお食事をしてしまうと、普段の食事との差から、固形物をあまり受け付けないこともあります。

必要に応じて同伴される方に食事を細かくしてもらう、あるいはソフト食などでのお食事ができるところを選ぶなどの対策が必要となるでしょう。

いずれにしても、外出や外泊は入居者自身の準備も必要になることから、早めに施設側に伝えられることをおすすめします。施設側は早めに把握することで、必要な準備に余裕を持って取り組めますし、施設によっては入居者のご相談に応じることも可能です。

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まとめ

老人ホームの外出や外泊のルールは施設によって異なりますが、基本的に自由です。ただし、事前申請や時間規定などがある施設もありますので、入居前に確認されることをおすすめします。実際の外出や外泊時についても、普段の生活とは異なるため、十分に注意してお過ごしください。

※こちらの記事は、2019年11月30日時点の情報をもとにした記事です。

No.1911-13