老人ホームの特徴
老人ホームにはどのような特徴があるのでしょうか。受けられるサービスや強みについてご紹介します。
介護や生活支援のサービスが受けられる「住まい」
老人ホームの大きな特徴は、その場所そのものが生活をする「住まい」であることです。介護や看護などの職員がいて、必要に応じて介護や生活支援のサービスを受けることができます。
老人ホームにもいくつか種類があり、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどがあります。それぞれ入居するには条件があり、施設によって年齢や要介護・要支援の認定の有無などが定められています。
老人ホームは、バリアフリーであることに配慮した建物です。介護度が高くなっても住み続けられる施設も多く、最期の住まいとして入居する方も少なくありません。
イベントやレクリエーションが充実している
老人ホームでは、イベントやレクリエーションが多く行われています。イベントは季節感に配慮したものが多く、夏には夏祭りや納涼会、冬にはクリスマスや初詣など、各施設で趣向を凝らしており、入居者の方の楽しみになっています。楽しさだけでなく、身体や脳、心の健康のために良いとされているので積極的に取り入れる老人ホームが多くあります。
レクリエーションは日々の生活の中で行われているもので、園芸やカラオケ、体操、絵など、趣味として楽しめるものが多いです。入居者の方が好みなどに合わせて参加しています。
イベントもレクリエーションも、自宅で生活をしていると経験する機会がない(少ない)ため、入居者の方には心身の刺激となり、活力が生まれるきっかけにもなっています。また、入居者の方との交流の機会にもなるので、参加を機に仲を深めるという方も多いです。
イベントやレクリエーションは、老人ホームの種類や各施設によって、行っている場合とそうでない場合があります。種類も施設によって異なりますので、老人ホームへの入居を検討している方は、内容も確認しておくと良いでしょう。
ロングライフが提供するサービス
ロングライフが運営する老人ホームは、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームに分類される施設です。看護師は常勤で滞在しており、各居室にナースコールを備え、24時間体制でケアを提供しています。イベントも充実しており、食事会やコンサート、旅行など多彩です。
デイサービスの特徴
次に、デイサービスにはどのような特徴があるのでしょうか。
老人ホームと同様に受けられるサービスや強みについてみていきましょう。
日帰りで施設に通うことができる「サービス」
デイサービスは、自宅で生活をしている方が日帰りで通う施設のことです。食事や入浴など日常生活に必要なことを支援したり、機能の維持・向上ができるようにリハビリテーションなどを行ったりしています。
施設のスタッフが送迎をしてくれるところがほとんどで、家族が毎回連れて行くという負担はありません。施設によっては、そのまま宿泊ができる体制を整えているところもあります。
住み慣れた家で家族と暮らせる
自宅から通うデイサービスであれば、暮らし慣れた家から離れることなく、今までと同じように生活を続けられるところがメリットです。
自宅にいると、家族や近所の方など、関わる人の範囲が限られてしまいます。しかし、デイサービスに通えば、スタッフやほかの利用者の方などと交流することができるので、引きこもりや孤独感の解消にもつながります。
また介護をする家族にとって、デイサービスに行っている時間は、介護から離れられる時間でもあります。家族の休養やリフレッシュの目的も兼ねて、デイサービスを利用していることも多いです。
老人ホームとデイサービスの違い
老人ホームは「住まい」であること、デイサービスは自宅から通う施設であることがわかりました。では、ほかに両者の間に違いはあるのでしょうか。費用など4つの観点から違いをご説明します。
費用
老人ホームの場合、料金は月額で決められています。個室か大部屋か、部屋の広さ、要介護度はどのくらいかなどで価格は異なります。施設によっても、価格に幅はあります。有料老人ホームなどでは、月額料金以外に初期費用として入居金がかかることも多いです。
デイサービスでは、要介護度や週当たりの利用日数、1日当たりの利用時間などによって料金が異なってきます。利用時間は1時間ごとに設定するので、利用者の方や家族の状況などを考慮して決めることが可能です。要支援の方は、「介護予防通所介護」という制度を使って、月額制で利用することができます。
料金はどちらも施設によって多少異なりますので、入居や利用開始の前に確認しておきましょう。
利用目的
老人ホームとデイサービスは、利用する方の目的によっても使い分けられます。住まいを変更して、生活全体にかかるサービスを提供してほしいということであれば、老人ホームが適しています。
一方で、できる限り自宅で暮らし続けられるよう、生活環境が大きくことならないようにしたいということであれば、デイサービスの方が良いでしょう。
デイサービスは一日もしくは半日単位での利用となります。家族の用事や病気、リフレッシュなど、一時的に介護が難しくなった場合は、ショートステイ(短期入所生活介護)を活用するという選択肢もあります。利用したい場合は、担当のケアマネジャーに確認をしてみてください。
職員体制
老人ホームとデイサービスでは、職員の体制にも若干の違いがあります。それぞれの違いを紹介します。
・老人ホーム(介護付き有料老人ホームの場合):管理者、生活相談員、ケアマネージャー、栄養士、調理員、看護職員、介護職員、機能訓練指導員(理学療法士や作業療法士など)など
・デイサービス:管理者、生活相談員、看護職員、介護職員、機能訓練指導員など
老人ホームの職員体制は施設の種類によって決められており、また各施設によっても少し違いがあります。リハビリテーションに力を入れている施設であれば機能訓練指導員を多めに配置していたり、看護職員が夜間帯も常駐していたりといった特徴がありますので、入居の際に確認することをおすすめします。
入居(利用)までの流れ
入居までの流れは、どちらも要介護認定を受けているのであれば、まずは担当のケアマネージャーに相談します。さまざまな事業所を比較し、条件などを考慮しながら利用する施設を決めていきます。その後、ケアプランを作成し、各事業者と契約をするという流れです。
有料老人ホームなど民間の老人ホームの場合は、各自で資料請求や見学をして、体験入居などを経て決めることも可能です。入居したい施設が見つかり、費用や要介護度などの条件が合えば、契約をして入居することができます。
まとめ
入居するタイプの老人ホームか、家から通うタイプのデイサービスか、これから介護を必要とする方にとっては迷う選択です。
費用面や介護体制も大きく異なるため、本人や家族を交えて意向を話し合い、現地を見にいったりしてみて、納得いく選択ができるように情報収集をしてみましょう。
しっかり両者を比べたうえで、判断するようにしてください。
※こちらの記事は、2019年12月24時点の情報をもとにした記事です。
No.1912-01