親の介護で不安を感じるポイント
介護に関する不安といっても、さまざまな種類の不安があるのではないでしょうか。それも1つとは限らず、いくつもの不安を抱えているという人もいるでしょう。不安を解消する方法を考える前に、まずは介護に対してどのようなところに不安を抱えやすいのかを整理しておきましょう。
自分の肉体的な不安
まず挙げられるのは、肉体的な面に関する不安です。介護は体力が必要とよく言われますが、それは否定できません。食事や入浴、着替えといった日常の世話のほか、受診や外出の付き添いをしたり、介護度が高くなれば移動を介助したりする必要があり、かなりの体力が必要となります。
親の介護が必要になる頃には、子である自分自身もそれなりに年齢を重ねていることがほとんどです。長く続けることになるであろう介護生活に、自分の体力はいつまでもつのか、徐々に落ちてくる体力でしっかりと介護ができるのかなど、体力の衰えにともなう不安もあるでしょう。
自分の精神面の不安
介護は毎日24時間365日、それも年単位で続いていきます。自分の時間を取ることがままならなくなり、精神的につらくなるのではないかという不安を抱える人も多いです。認知症などでコミュニケーションが難しくなってきて、怒ったりいらだったりするようになってしまい、この先が不安になることもあるでしょう。
また、本人との関係だけでなく、利用する介護サービスのスタッフとの人間関係を心配する人もいます。訪問系のサービスを利用する場合、他人が自宅の中まで入ることになるので、その点に気を遣って疲れることも不安な点として挙げられます。
自分の生活の不安
親の介護が必要になったとき、まだ働き盛りの年齢であることは多いです。果たして介護と仕事は両立できるのか、できたとしてもいつまで続けられるのかを不安に感じる方はたくさんいます。
肉体的・精神的に負担のかかりやすい介護を、今まで通り働きながら続けていくことは、大きな負担になるのではないかと、不安になることは当然のことです。しかし、仕事をやめたり減らしたりすると、経済的に厳しくなってしまうことも避けられないため、どうやったら両立できるのかは、大きな不安となることでしょう。
また、もしも両立が難しくなって仕事をやめることになったとき、自分の生活が介護中心になってしまうことにも不安を覚える、という方も多いです。
介護に対しての不安を解消しよう
介護をするにあたって、上記のような多くの不安が挙げられます。できるだけこれらの不安を解消するには、どうしたら良いのでしょうか。そのために役に立つ情報をまとめてみました。
不安を解消しないままだとどうなる?
親の介護は、いつ始まるかわかりません。急に病気になってしまうかもしれませんし、事故で後遺症が残ってしまうこともあるかもしれません。逆に、高齢になっても元気で介護があまり必要ないこともあります。
何歳から介護が必要という目安はありませんので、突然介護が必要な状態になって、パニックになってしまう人も多いです。
介護をはじめて最初のうちは良いかもしれませんが、続けていくうちに肉体的・精神的負担が積み重なっていってしまいます。
自分一人で抱え込んでしまい、相談できないでいるうちに精神的に追い込まれ、うつ病になってしまうというケースも見られます。いわゆる、「介護うつ」という状態です。そうなると、十分に介護ができなくなるばかりか、自分自身のこともできなくなってしまう可能性もあります。
また、十分な準備ができずに介護生活に突入すると、介護と仕事の両立ができなくなってしまうこともあります。この事態は、介護が必要になる前から必要な情報が得られていれば、避けられることもあるのです。
介護離職をすると、その後の再就職が難しくなるケースも見られますので、早い段階から介護について知っておく必要があります。
介護不安を解消するためにできること
介護の不安を解消するためには、早いうちから介護に関する情報を知っておくことが重要です。どのように介護認定を申請するのか、どのようなサービスがあるのかなど、必要になると思われる情報を調べておきましょう。
自治体の窓口に相談すれば説明してもらえますので、一度お住まいの自治体の担当窓口を訪れてみることをおすすめします。
親が介護認定をすでに受けている、もしくは病院などに通院中なのであれば、担当のケアマネジャーや医療ソーシャルワーカーに相談してみましょう。
現在切迫した状態でなかったとしても、今後起こり得ることや、準備しておいた方が良いことなどのアドバイスを聞くことができます。それを参考にして、今後に向けた準備を少しずつ始めていけば、介護の不安も少しずつ解消されます。
介護サービスの種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧になって、参考にしてみてください。
困ったらロングライフにお任せください
自宅での介護が難しくなってしまったら、老人ホームを利用するという選択肢もあります。生活の場を施設に移すことで、介護スタッフに普段のケアを任せることができるようになり、家族の負担を大きく減らすことが可能です。
専門スタッフによるサービスを受けるため、自宅介護と比べて費用はかかるようになりますが、そのぶん毎日の肉体的・精神的負担は軽減できるでしょう。
有料老人ホームとグループホームを展開しているロングライフでは、「グッドフィーリング(顧客満足)」に基づいた、さまざまなサービスを提供しています。
健康管理や生活の安心という点では、協力医療機関と提携して、入居者様の心身両面の健康をサポートできる体制をとっています。緊急トラブルにも24時間対応できるシステムになっていますので、ご本人もご家族も安心して生活することができるでしょう。
ロングライフのスタッフは、高い介護の技術とホスピタリティを兼ね備えた、各分野のプロです。入居者様が快適に生活できるよう、あらゆる面で万全なバックアップ体制が整っています。
もちろん、ご家族との密なコミュニケーションも欠かさないようにしています。ご本人の様子を伝えたり、ご家族の心配なことを伺ったりと、不安を解消できるよう努めておりますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
まとめ
家族の介護は、多くの人が初めて経験することでしょう。今まで知らなかったことなので、不安になることは当たり前です。大事なことは、その不安をそのままにしておくのではなく、何が不安の原因になっているのかを理解して、早めに相談したり、情報を得るようにしたりすることです。
不安を完全に消すことは難しいかもしれませんが、原因を解消する知識や情報を得ることで、軽減することはできます。できる限り不安を小さくすれば、精神的な負担も軽くなるでしょう。もし何か不安に感じていることがあれば、自治体の窓口や担当のケアマネジャーなどに、まずは話をしてみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2020年3月20日時点の情報をもとにした記事です。
№2003-09