60代からでもヨガははじめられる?
激しい運動ではないと分かっているものの、「60代という年齢からヨガははじめられるのか」と、新しいことに挑戦することに躊躇していませんか。
こちらでは、ヨガというスポーツが年齢に左右されるものなのかをご紹介します。
年齢は関係なくヨガをはじめられる
年齢を重ねると当然のことながら体の機能は低下していきます。いくら健康な方であっても、体を動かしていなければ柔軟性は衰えてしまいますね。
ヨガにはいろいろなポーズがありますが、中にはかなり複雑で柔軟性が求められるものもあり、それらに関しては若い頃からはじめる方がスムーズにマスターできるでしょう。
しかし、まずお伝えしたいことが、「ヨガ=ポーズをとること」ではない、ということです。ヨガといえば印象的なポーズをイメージされると思いますが、ポーズをとること自体はヨガの本質ではありません。
ヨガとは、呼吸を整え、自分のありのままの体の状態を観察し、精神を高めることが本来の目指すところなのです。何歳からであっても新鮮な気持ちではじめられるでしょう。
無理をしないことが大切
60代でヨガをはじめるには、注意したいこともあります。若い世代であっても、無理やり既定のポーズをとろうと体を動かすことはおすすめしません。練習を重ね、自然にできるようになればそれがベストです。柔軟性など体の機能が衰えやすいシニアであればなおさらですよね。
ですから、最初からインストラクターが行っているような完璧なポーズを目指す必要はありません。「自分はここまでしか曲がらないな」、と思ったら、それ以上無理に曲げずに、キープでOKです。自分の限界を見極めて、心地良い範囲で行うようにしましょう。
あまりストイックに考えず、「リラックスして楽しんで体を動かせば良い」、という意識で取り組みましょう。
60代からヨガをはじめる4つのメリット
60代からヨガをはじめることには、大きく4つのメリットがあります。
1.無理なく体を鍛えられる
年齢を重ねるにつれてどうしても落ちてしまう筋肉量や、逆についてしまったら落としづらくなるのが脂肪です。かといって激しい運動を60代からはじめるのには抵抗がありますが、ヨガであれば、自分のペースに合わせて、このようなお悩みを解消できる可能性があります。
ゆったりとした動きのなかでも、重要な筋肉がしっかりと鍛えられるよう考えられています。また、筋力がアップすることで代謝も上り、代謝が上がれば、脂肪も蓄えづらくなります。
2.呼吸が深くなる
冒頭でもご説明したとおり、ヨガは呼吸に重きを置いています。いつも無意識にしている呼吸ですが、ヨガを行う際、腹式呼吸を意識することで、普段とは違う体の緩みや伸びが感じられることでしょう。
体の動きと呼吸を連動させることで、関節も柔軟になりポーズが取りやすくなります。
リラックス効果が得られる深い呼吸をマスターすることで、ヨガをやっているとき以外にもきっと役立つはずです。
3.ケガの予防につながる
1、2と関連することですが、筋力と柔軟性がアップすることにより、転倒などを防ぐことにつながります。高齢者の場合、転倒などのケガが介護生活のきっかけになってしまうケースが多いため、体の柔軟性を維持することは大変重要です。
4.精神の安定につながる
ヨガで行う深い深呼吸は、リラックス効果をもたらす副交感神経を刺激します。ゆっくりとした呼吸とともに、自分の体に起こる変化やこころの状態を見つめる時間は、リラックスでき、ストレス発散にもなるでしょう。
60代からでもはじめられる12種類のヨガ
ヨガといっても多くの種類があります。基本的な考え方は同じですが、運動量や体にかかる負担が違いますので、自分に合ったヨガを選ぶと良いでしょう。
1.ホットヨガ
温度38〜39℃、湿度60%程度に設定されたスタジオで行うヨガです。運動量はそれほど多くなくても、温度と湿度のおかげで大量の汗が出ます。水分補給なども大切ですし、体力もある程度必要になるでしょう。
2.陰ヨガ
1つのポーズを5分ほどキープし、ゆっくりとしたペースで進めます。運動量が少ないので、シニアでも気軽にはじめられるでしょう。
3.パワーヨガ
エクササイズの要素が強いヨガです。通常のヨガよりも筋肉のトレーニングに特化しているので、リラックスだけでは物足りない人にはおすすめです。
4.アロマヨガ
アロマオイルを焚きながら楽しむヨガです。アロマの種類によってはヨガをしているときの感じ方や与える効果も違い、リラックスした気分で気持ち良く体を動かすことができるでしょう。
5.リラックスヨガ
体を伸ばす、緩めるを交互に行い、リラックス効果を狙ったヨガです。日頃スポーツをする人が、体のメンテナンスとして行うのにも適しています。
6.ハタヨガ
「ハ」は吸う息・太陽を意味し、「タ」は吐く息・月を意味しているといわれています。呼吸とポーズを組み合わせたハタヨガは、すべてのヨガのルーツでもあります。
7.アシュタンガヨガ
元々は若い男性向けに作られたヨガで、比較的運動量が多いです。体幹や筋肉の鍛錬や、ダイエット効果を期待してはじめる人もいるようです。
8.アイアンガーヨガ
ヨガブロックやヨガポーズベルトなどの道具を使って行います。運動量が少ないというわけではありませんが、道具でサポートするため体への負担は抑えられます。
9.シヴァナンダヨガ
2種類の呼吸法・太陽礼拝・瞑想・12のポーズによって構成されています。体を動かすことだけでなく、精神統一も重視しているヨガで、体への負担は少なめです。
10.ヴィンヤサヨガ
アシュタンガヨガをベースとして考案されたもので、一連の流れに沿ってポーズをとり、体幹が鍛えられます。同時に深い呼吸をすることでリラックス効果も期待できます。
11.クリパルヨガ
伝統的なヨガの精神も大切にしつつ、現代社会に合わせてアレンジされたアメリカ発のヨガです。ポーズの完成度よりも自分の体や心の状態を見つめることに重きをおいており、セラピー的な要素ももっています。
12.ハワイアンヨガ
ハワイアンミュージックをBGMに、リラックスしながら楽しめるヨガです。運動量も多くないので、体力に自信がない人でもチャレンジできるでしょう。
年齢を重ねてもヨガを続けられるために今できること
せっかく新しいことをはじめるのなら、長く続けて楽しみたいですよね。この先もずっと健康でアクティブな生活を送るために、今できることはなんでしょうか。
ヨガを続けられる環境を整える
ヨガはスポーツであると同時に、精神的な鍛練の側面もあり、できれば長く続けてライフスタイルの1つになることが理想です。そこで気になることが、自身が今の生活を長く維持できるのか、ということでしょう。
もしものことがあったときに慌てることのないように、ヨガを楽しむ余裕のあるうちに今後の介護や医療ケアに関して考えておくことが大切ではないでしょうか。
ヨガを楽しみながらアクティブな生活が送れる環境を整えておくことで、将来への不安も軽減し、ますます活動的になれるはずです。
ヨガ教室も実施しているロングライフ
質の高いセカンドライフのご提供とケアサービスを追求するロングライフでは、ヨガ教室を行っている施設もあります。
初心者の場合、トレーナーの指導なしに自己流で行うと、筋や筋肉を痛めてしまう可能性もありますが、シニア向けのヨガでは無理のないプログラムを組んでいますので、安心です。
また、自立した入居者様向けだけでなく、介護の必要な入居者様にも参加いただける「ゆったりヨガ」もありますので、お体の状態にかかわらずヨガを楽しんでいただけます。
入居者様に寄り添ったサービスを提供するロングライフ
ロングライフではヨガだけに限らず、入居者様が豊かにセカンドライフを送ることができるよう、サポート体制を万全に整えています。
毎日の体調チェックをはじめとした定期健診だけでなく、緊急時に素早く対応できるよう、協力医療機関との連携を密にしており、安心した環境で日々をお過ごしいただけます。
食事にもこだわっており、生活習慣病予防、認知症予防などのテーマに基づいたメニューをご提供し、健康と美味しさを両立しています。健康も楽しさもあきらめない、アクティブなシニアの方々にご満足いただけるサービスをご用意しています。
まとめ
いつまでも健康で生き生きと過ごす秘訣は、いくつになっても新しいことにチャレンジし続ける気持ちではないでしょうか。「60代からでもヨガをはじめたい」、という気持ちがわいてくることがとても素適なことです。ぜひあきらめず、ご自身に合ったヨガを楽しんでください。
※こちらの記事は、2020年6月14日時点の情報をもとにした記事です。
№2006-10